超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「どういたしまして。ほんとありがと~。じゃね、乃愛ちゃん」

「……って、清水くんっ。モバイルバッテリーを忘れてるよっ」

 清水くんがお菓子を出したときに机に置いたバッテリーをつかんで、急いで知らせる。

「あ、そっか。そうだった」

 ペロッと舌を出してから、照れたように笑って、清水くんはモバイルバッテリーを受け取った。

 それから、タタタッと走って友達のところに戻っていった。

 あたしもランチに行こうと、廊下に向かって歩き出す。

 なっちゃんがドアのところで、

「乃愛ちゃ~ん。行こう~♪」

 とあたしに向かって手招きをしているのを見つけた。

「ごめんね、お待たせして」

 そう言いながら、小走りでドア付近に着いたとき、「だっせー清水ー」っていう男子の大声が、教室の中から聞こえてきた。

 続いて沸き起こる笑い声。

 なんだかとっても楽しそう。

 男子たちの笑い声があまりに大きかったから、つい教室を振り返ると、はじけるような笑顔の関戸くんが、清水くんの肩をパンパンッと軽く叩いているのが見えた。

「うっせー。ほっとけよー。タイミングとかいろいろあんだよー」と言い返す清水くんの顔も笑顔で、ウチのクラスの男子は、ほんとみんな仲がいいなぁーと、見ているあたしまで笑顔になった。

< 111 / 298 >

この作品をシェア

pagetop