超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 楽しいクラスだから、王河も早く学校に来ればいいのに。

 そう思ってから、しまったとあたしは目をきょときょとさせた。

 つい無意識で王河のことを考えちゃった。

 ほんとあたしって、王河のことが好きなんだなぁ。

 改めてそう思ったとき、

「乃愛、行くよ?」

 と夏帆があたしの肩をちょんちょんとつついていった。

「どうしたの? 席は七海と紗良がとっておいてくれるけど、スペシャルメニューがなくなっちゃうよ。」

「あ、そうだよね。ごめんね、なんでもない」

 そう言うと、あたしもなっちゃん、紗良ちゃんのあとを夏帆と一緒に追いかけようとした。

 そのとき、

「やっぱり……待って乃愛ちゃんっ!」

 と後ろから呼ばれ、タタタッと走ってくる靴音が聞こえた。

 なんだろう?と思って足を止め、振り返ると……、

「ずっとずっと大好きでしたっ!」

 と唐突に大声で叫ばれた。

 それも、さっき話したばかりの清水くんがすぐそばで、肩で息をしているような感じで立っている。

 えっと……。清水くん、どうしたんだろう?
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