超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 それでもなっちゃんの言葉は止まらない。

「それにさぁ、森くんの『乃愛ちゃん大好きですっ! オレと付き合ってくださいっ!!』っていうストレートな告白はやっぱりいいよね~。超あこがれる~」

「あのっ、なっちゃんっ」

「それにさ、清水くんも。口実つけて乃愛ちゃんにいろいろ物を借りに来てたけど、ようやく告ったみたいだし~。よかった、よかった」

「……あのっ、なっちゃん」

「あたし、男子たちがこそこそ告白の計画してたの知ってたんだ~。ほら、あたし、清水くんのそばの席だから。乃愛ちゃんは愛されてていいなぁ。あたしも乃愛ちゃんみたいに、激モテしてみたいよぉ~」

「あの……なっちゃん」

 もうそろそろこの話をやめてほしくて呼びかけてみたけど、うっとりした顔のなっちゃんには通じていなかったみたいで、

「そういえば、今朝駅で乃愛ちゃんに告ってきた男子はさ~」

 と、なおも話を続けようとした。

 どうしよう。やめてってちゃんと言った方がいいのかな。

 周りの人にも聞こえている気がするし……。

 本当に、どうしよう……。

 肩身の狭い思いで、唇をかみしめたとき、

「……もうそのくらいにしときなよ、なっちゃん。乃愛ちゃん困ってるよ」
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