超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 店員さんが俺の前に置いてくれたアイスコーヒーと夏帆の顔を交互に見る。

「え? なんで俺の注文がわかったんだよ?」

「あー、乃愛がね。『王河はね。アイスコーヒーが大好きなの~♡』って言ってたから。ついでに頼んどいてあげた」

「…………」

 夏帆の言葉にも声にも、似てないモノマネにもトゲを感じる。

 でも、ここは素直に……、

「さんきゅー」

 と言うのが礼儀だろ。

 それなのに夏帆は、

「え? 藤城がお礼?」

 って、切れ長の大きな目を見開いた。

「失礼なヤツだな。お礼ぐらい言うだろ。夏帆って、俺をどんな人間だと思ってんだよ」

 ムッとして、眉間にシワを寄せ、目を細めて夏帆を見た。

 そんな俺を、夏帆はまっすぐに見返してきた。

「ん?そんなの決まってる。傲慢、生意気、高慢、自己中。それから、わがままで、俺様で……」

「って、もういいよ」
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