超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


「アンタが好きって言えないなら、あたしが代わりに言ってあげるよ」

「は?なに言ってんだよ。なんで夏帆が乃愛に好きって言うんだよ。意味わかんねー」

 投げつけられた紙くずを、まとめて夏帆の前に放る。

 その瞬間だった。

「藤城王河。あたしは、アンタのことが好き!」

 怒ったような、夏帆の声が聞こえたのは。

「…………」

 ん?すぐには、意味が理解できなかった。

 藤城王河。これは、俺の名前。

 で?“あたしは”のあたしは、夏帆のこと。

 “アンタ”のアンタは、俺のこと。

 で? “好き”って?

 ……どういう意味だっけ?

 夏帆の口から漏れた言葉が意外すぎて、俺は理解に苦しんだ。

 コレ、新手のイヤガラセですか?

 眉間にシワを寄せて、首を横に傾ける。

 すると夏帆は、顔をまっ赤にして俺を見た。
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