超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
『えっ、なんで? 王河、突然どうしたのっ!?』
ベッドに座った乃愛は、心底びっくりしたというような表情を浮かべている。
それも、手に持っていたスマホを落としそうになるくらい。
って、なんでそんなに驚くんだよ。
確かに、撮影が何時に終わるかわからなかったから、約束はできなかったけど。
それでもそんなに驚くことか?
だって、今日は乃愛の誕生日だろ?
幼なじみなんだし、来るだろ普通。
……って言っても、去年もおととしも来られなかったけど。
それにしても、その反応はひどくねぇ?
“今日はあたしの誕生日だから、王河と一緒に過ごせたらうれしいなぁ”とか、少しも思ってくれていなかったのが丸わかり。
あーあ、会いたいと思っていたのは、俺だけなのかよ。
絶対乃愛に会いたくて、NGを1回も出さずにがんばったのに。
駅からここまでダッシュして、チャイムを押すだけで震えるくらい緊張したのに。
小さい頃から好きで好きでたまらないくらい大好きで、やっと告白をする決心がついたのに。
これじゃあ、告る前から乃愛の返事なんかわかってんじゃね?
あーあ、いつになったら、乃愛は俺のことを好きになってくれるんだろう?
誕生日を、俺と一緒に過ごしたいと思ってくれるんだろう?