超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
『乃愛? どうした?』
『……えっ?』
『乃愛、さっきからずっとボーッとしてるし。熱でもあるのか?』
そんなに薄着だから風邪でもひいたのかと思い、着ていたシャツを急いで脱いで、乃愛の肩に羽織らせる。
それから左手を伸ばし、そっと乃愛のおでこに触れた。
『熱は……ないな。でも……』
乃愛のおでこから手を離し、ちょっと屈んで俺は乃愛の目をのぞきこんだ。
『顔が真っ赤。大丈夫か?乃愛。横になる?』
体調が悪いならベッドに運んでやろうと思って聞いたけど、
『だっ、大丈夫っ。なんでもないよっ』
と乃愛は急いで俺から視線を外して、両手で顔を覆ってしまった。
赤い顔を見られたくないのかな?
乃愛の顔の赤い原因が、熱でも体調が悪いせいでもないならいいけど……。
んー、どうしよう。
やっぱり心配。
だから俺は、乃愛の手首を軽くつかんで、自分の方に引っ張った。
『じゃあ、おまじない。乃愛の顔の赤いのが治りますように』
そんな言葉を小声で言って、ポスッと俺の胸にぶつかってきた乃愛を、ふわっと優しく抱きしめる。
両手で顔を隠すほど赤い顔を見られたくないなら、隠してあげる。
それに、乃愛、昔から頭を撫でられるのが好きだから。
こうしていれば、きっとすぐによくなるよ。