超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 ふわっと軽く抱きしめたまま、甘くていい香りのする髪をサラサラと撫でながら乃愛に言う。

『大丈夫。すぐによくなるから』

 そのためのおまじない。

 乃愛を包み込んだまま、サラサラと髪を撫で続ける。

 そして、そろそろ大丈夫になったかな?と思った頃、乃愛は俺のTシャツを軽くつまんだ。

『あのね、王河……』

 そう言って甘えたように俺を見上げる、少しタレた目が愛らしい。

 キラキラと宝石みたいに輝く、瞳のキレイさに吸い込まれそう。

 上目遣いに弱い男って多いらしいけど、俺もそのうちのひとりだな。

 服をつかまれていることもあって、乃愛のかわいさにいつもの百倍はドキドキしている。

『ん?』

 と短く聞き返すのが精いっぱい。

 あー、やばいな。

 ほんと、大好きすぎる。

 好きで好きでたまらない。

 その気持ちが膨らみすぎて、乃愛に告白をしたくなってきた。

 もちろん乃愛のことが心配だし、告白をしてもたぶん無理だっていうことはわかっているけど。

 それでも、今、めちゃくちゃいい雰囲気だから。

 思い切って告白をしてみようかな。

 こんなにかわいい顔を見せてくれるんだから、乃愛も少しくらいは俺のことを好きかもしれない。

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