超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
それにこんなにいい雰囲気なら、もしかすると告白もうまくいくかもしれない。
そんな期待が、頭と胸を占拠する。
でも……ダメだ。
やっぱり乃愛のことが心配だし、俺の気持ちなんかより、まずは乃愛の話したいことを聞かないと。
だって俺の気持ちよりも、乃愛の気持ちの方が大事だから。
そう思って無理やり気持ちを押し殺し、なにも言わずに待ったけど、乃愛はモジモジとしたまま全然口を開かない。
どうしたのかな?
真っ赤な顔で俺を見上げ続ける乃愛を見つめて、ふと気がついた。
あれ……今、俺、やばくない?
いくら俺のシャツを羽織っているとはいっても、こんなに薄着の乃愛を抱きしめているとか。
その上、髪まで撫でているとか。
それにまた、俺だけが乃愛にドキドキとしていたな。
急に我に返って、恥ずかしくなった。
だから照れ隠しにちょっとだけ笑いながら、俺はちょんちょんっと軽く乃愛のおでこをつついて言った。
『どうした?乃愛。言わなきゃわからないぞ』
あー、もう、キャラ崩壊。
ちょっとおどけるとか、ありえない。
やべー、ものすごく恥ずかしい。
乃愛のかわいさに、俺、完全におかしくなっているな。