超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
そろそろ乃愛から離れてクールダウンをしたい。
だけど、
『あのね、あたし……』
と、乃愛が小さな口を開いたから離れられない。
ほんとやばいな、どうしよう。
この状態が続いたら、乃愛の言葉も聞かず、後先さえ考えず、叫んでしまいそうだよ。“俺は乃愛のことが大好きだ”って。
もちろん今は、乃愛の話を聞くのが先だっていうことはわかっている。
だから声を出さないように、グッと奥歯をかみしめた。
それでももう……ふわっと抱きしめる腕の中、うるうるした瞳で、真っ赤な顔で、乃愛が俺を見上げるこの状態に我慢の限界。
“ごめん乃愛。後からきちんと話を聞くから。だから先に告らせて”
心の中で乃愛に謝り、思い切って口を開いた。
ちょうどそのとき、
『乃愛~。ドアを開けてくれる~?』
っていう乃愛のお母さんの声が、ドアの向こうから聞こえてきた。
急に現実に引き戻され、驚きのあまりビクッと少し体が震えた。
『ひぃやぁっ』
乃愛も小さく驚きの声をあげている。
急いで俺のTシャツから手を離し、ぴょんと俺から飛びのいた。
その瞬間、俺がさっき乃愛に羽織らせたシャツが乃愛の肩から床に、ふぁさっと落ちた。