超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 ちょっと甘えるように言って、乃愛が持っているメロンゼリーを、もう一度すくって食べた。

 ん? あれ? 

 なんだろう?

 乃愛の目が、俺のスプーンを追っている。

 まさか、さっき俺が言った“間接キス”って言葉を気にしてる?

 もしかして、俺にドキドキしてくれている?

 望み薄だとは思うけど、ちょっと確認をしてみたい。

 んー、どうしたらいいかな。

 そう考える俺の前、乃愛がメロンゼリーをテーブルに置いて、アイスティーに手を伸ばした。

 だから俺も同じように桃ゼリーをテーブルに置いて、アイスコーヒーに手を伸ばした。

 乃愛が俺の持つアイスコーヒーに視線を向ける。

『王河はアイスコーヒーが好きだよね。苦くないの?』

『んー、べつに。っつーか、この苦みがいいって感じ』

『そっか。なんか大人だね~。ね、王河。また背が伸びた? 今、何センチくらい?』

『んー? この前、ちょうど180になったところ』

 あれ? 乃愛はなんで急に、俺の身長のことなんか聞いてきたんだろう?

『また背が伸びた?』って、もしかして……。

 首を横に傾けて考えてから、俺はジッと真正面から乃愛を見つめた。

 “これ、確認するにはちょうどいいタイミングかも”そう思ったから。

< 56 / 298 >

この作品をシェア

pagetop