超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
乃愛はいつの間に、お茶に行くほど、その男たちと仲良くなったんだ?
全然知らなかったんだけど。
つか、俺、学校を休んでる場合じゃなくね?
うかうかしてると、乃愛をとられる。
そう思った瞬間、今までに感じたことのない猛烈な焦りを感じた。
襲いかかる不安と、激しい嫉妬で体が震える。
こんな俺、カッコ悪い。
自分は告白すらできないくせに、とやかく言う資格はない。
そんなことは百も承知だけど、乃愛が男とお茶をしたという事実に、ヤキモチを焼かずにはいられなかった。
『もしかして、告白された?』
何気ない風を装ったけど、微妙に声が震えたかもしれない。
『…………』
俺の質問に乃愛は答えなかったけど、それが肯定の意味だということはすぐにわかった。
『そっか。だよな』
そう言ったのは、乃愛が今までにもよく告られていたことを知っているから。
直接乃愛から聞いたことはなかったけど、近所の公園や駅、それから家の前で告白されているのを、小さい頃から何度も見かけた。
俺と乃愛は近所に住む幼なじみだけど、中学までは学校が違った。
その俺が知っているくらいだから、学校での告白も足せば、相当な数になると思う。