超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
好きで好きでたまらなくて、俺は乃愛に顔を近づけた。
『王……河……?』
俺の名前を口にして、乃愛は少しだけ首をかしげた。
不思議そうな顔で、もう一度俺に問いかけようとしている。
それを止めるため、俺は乃愛の唇に指をあてた。
『バーカ。しゃべるな』
『…………』
もう自分自身が止められない。
乃愛は今の状況がわからない様子で、しきりに目だけをきょときょとさせている。
しばらくするときょときょとするのをやめて、乃愛は俺の目をジッと見つめた。
まるで答えでも聞くかのような乃愛の視線に、こう答える。
『乃愛は、ただドキドキしてればいいんだよ』
クスッと笑いながら乃愛の唇から指を離し、乃愛の頬をふわっと両手で包み込む。
『乃愛は俺のことがキライ?』
ものすごくズルい聞き方だと思う。
『ううん、キライじゃないよ』
こう言ってくれることをわかっていて聞いたんだから。
『じゃあ、乃愛は俺のことが好き?』
間髪をいれず聞いたこの問いも、同じくすごくズルいと思う。
乃愛が答えるまでの間を、永遠に感じる。