超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
乃愛を好きだという俺の気持ちが伝わるように。
愛しさをきちんと感じてもらえるように。
キスにも手にも、精いっぱいの愛情を込めた。
でも乃愛は俺の気持ちがわかっているのかいないのか、固まったまま、微動だにしない。
『バーカ。なに固まってんだよ』
少しだけ乃愛を離して、乃愛の緊張をほぐすようにふわっと笑う。
『ドキドキしてろって、言っただろ?』
自分の方がよっぽどドキドキしているくせに、格好をつけてそんなことを言ってしまう。
俺をボーッと見つめたまま、しばらく固まっていた乃愛は、急に自分の頬を触り始めた。
それはあたかも、これが夢ではないということを確認しているように見える。
その手を自分の頬から離し、乃愛は俺の服をちょっとつまんだ。
唇をむにゅむにゅっとさせて、チラッとほんの少し俺を見る。
そんな乃愛の様子がかわいくて、かわいすぎて、俺はたまらず笑みを浮かべた。
視線が合うと、今度はそらすことなく、大きな目で濡れたようなきらめく瞳で、俺のことを見続ける。
そんな乃愛がたまらなくかわいくて、愛しくて、思わず名前を呼んでしまう。
『乃愛』
大好きだよ。
かわいいところはもちろん、純粋なところも、ちょっとドジなところも、無邪気なところも、鈍感なところでさえも。