超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 俺はどんな乃愛でも大好きだよ。

 大好きで大好きで仕方がないよ。

 それを乃愛に伝えたくて、頬をつついて、もう一度名前を呼んだ。

『乃愛、今度は、ちゃんと目ぇつむれよな』

 そう言ったのは、2度目のキスをしてもいいかの確認をするため。

 さっきキスをする前に、充分な時間をとったつもりだけど、乃愛
のあの驚きっぷりを見たら、まったくわかっていなかった気がするから。

 だから今度は、きちんと確認をしたかった。

 今からキスをするけどいい?って。

 それなのに乃愛は、『……え?』と口にしたまま、きょとんとしている。

 俺の言葉の意味を理解できなかったらしい。

 んー、じゃあ、こうすればわかるかな?

 乃愛の唇をちょんちょんと指で軽く触る。

『……え、王河? 今度は……って? えっ!? まさか、またしてくれるの? あたしにキス……』

 ものすごく驚いたように言って、俺の腕の中で乃愛がのけぞる。

 ようやくわかってくれたらしい。

 まん丸な目をさらに丸くしてびっくりしている。

 でも、“えっ!? まさか、またしてくれるの?”って言ってくれたってことは、またキスしてもいいって意味だよな。

 そんな言葉が乃愛から聞けてうれしすぎる。

 じゃあさっきうなずいてくれた乃愛の“好き”は、俺の“好き”と同じだってことなんだ。

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