超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡


 やばい、幸せすぎて、涙出そー。

 俺の胸に手をついて、目を見張りつつもうれしそうにしている乃愛を見て、内心うれしすぎてたまらないのは自分の方なのに、またまた格好をつけてしまう。

『バーカ。なに驚いてんだよ。乃愛はただ、ドキドキしてれば、それでいーの』

 本当は、乃愛よりも俺の方が、絶対ドキドキしてるけど。

 きっと、乃愛よりも俺の方が、何万倍もうれしいと思っているけど。

 でもそれは、言うよりも乃愛に感じてほしい。

 ……なんて。

 うわー、俺、かなり恥ずかしいことを考えてんな。

 照れすぎて、にかっと笑い、乃愛のおでこをつんつんと触った。

『さっきは、“乃愛の初めて、全部俺がもらうから”って言ったけど。
やっぱ無理。乃愛のは、初めてだけじゃなくて、2回目も3回目も……って、何言ってんだろ、俺』

 うれしすぎて、幸せすぎて、それから乃愛がかわいすぎて。

 ついこぼれた本音が恥ずかしすぎていたたまれなくなった俺は、グイッと乃愛を抱き寄せた。

 こんな照れた真っ赤な顔、乃愛に見せられるはずがない。

 だからギュッと抱きしめたまま、乃愛の耳もとで囁いた。

『つーか、乃愛、今度はちゃんとドキドキしろよ? 乃愛は、ただ、ドキドキしてればいいんだよ』

 あー、もー、俺。

 さっきからそればっかり言ってんな。

 どれだけ乃愛にドキドキしてほしいって思ってんだろ。

< 69 / 298 >

この作品をシェア

pagetop