超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
なっちゃんは明るい髪色の肩上ボブが似合うものすごく明るい女の子で、紗良ちゃんは黒髪セミロングの清楚でおとなしめの女の子。
なっちゃんと紗良ちゃんはもともと同中で仲がよかったんだけど、4人で仲良くなったきっかけは、化学の実験チームが同じだったから。
それ以来なっちゃんや紗良ちゃんとも、共通の乗り換え駅であるここの構内で待ち合わせをして、毎朝4人で登校している。
「ねーねー乃愛ちゃん。さっきまた告白されてたの? 邪魔しちゃ悪いと思って、ちょっと時間をつぶしてから来たんだよね~、あたし達」
ホームに向かって歩きながら、目をキラキラと輝かせたなっちゃんが、満面の笑みであたしに聞いてきた。
「あ、うん。気を遣わせちゃってごめんね」
「ううん、そんなの全然大丈夫。それより、いいなぁ~乃愛ちゃん」
なっちゃんは胸の前で両手を握りしめて、うっとりとした顔であたしを見つめた。
「うらやましい~。あたしも乃愛ちゃんみたいに、毎日たくさん告白された~い。いいなぁ、乃愛ちゃん。ほんと、めちゃくちゃかわいいもんね~」
「そ、そんなことないよっ」
慌てて、否定するために手を横に振った。
でもなっちゃんは、「そんなことあるっ!」と言ってから、大きく力強くうなずいた。
「だってあたし、乃愛ちゃんみたいにかわいい子、今まで会ったことないもん。ねー、紗良~?」
なっちゃんは、隣を歩く紗良ちゃんに同意を求めた。