超絶イケメンな幼なじみに、めちゃくちゃ愛されちゃってます♡
「いいねー、あたしもシバきたい」
ポキポキッと指を鳴らして、なっちゃんがニヤッと笑った。
えぇーっ!? ふたりともなに言ってるの!?
ちょっと待って!と言う前に、
「乃愛、スマホ! アイツにガツンと言ってやる」
夏帆があたしに向かって、サッと右手をさしだした。
「え?え?言うってなにを? 夏帆、なにするつもり?」
事態がのみこめなくて慌てるあたしに、なっちゃんがたたみかける。
「あたしも言いたいことがたくさんあるの。だから乃愛ちゃん、早くスマホを貸してくれない?」
夏帆となっちゃんの勢いに押されて、考える間もなくバッグからスマホを取り出した。
すると夏帆は、あたしのスマホをタップして、耳に当てた。
スマホを持っていない手を腰にあてて、ちょっとふんぞり返っている。
その態度は、めちゃくちゃふてぶてしい感じ。
夏帆のこういった態度は、夏帆のスタイルのよさと相まってカッコよくて、いつもは憧れの的だったりするのだけど……。
『あー、残念。乃愛じゃなくて悪かったわね。つか、アンタ。あたしの親友の唇を奪ったんだって?』
――今日に限っては、例外ですぅぅぅぅううう!!
「な……、か……夏帆……、なに言って……」
まさか、王河に電話をしているの!?