【完】総長は、甘くて危険な吸血鬼 Ⅰ
「お疲れ様です!」
私たちが近づくと、扉の両脇に仁王立ちしていた黒づくめの男性二人が、深々と頭を下げた。
ギィ……と不気味で重い音を立てて、巨大な扉が開かれていく。
叶兎くんの後ろに続いて足を踏み入れると、
「「お疲れ様です!!総長!!」」
いかつい声が両耳に響き、思わず身をすくめた。
中央には花道のように道が開かれて右と左には大勢の人が整列。
総長って呼ばれてるってことはもしかしてここにいるのって全員White Lillyの一員ってこと?
人数多…!!
想像の数十倍の規模なんだけど…?!
「やっと来たか。遅いぞ」
呆れたような桐葉くんの声が聞こえて視線を向けると、ホールの最奥、一段高くなったスペースに生徒会のメンバーたちが立ち並んでいた。
すると、整列していた集団の中から一人の銀髪の男性が悠々と前に出てきて、叶兎くんに気さくに話しかける。
「久しぶりだね、叶兎」
「ん。みんな元気そうで安心した」