LEVEL



岡田くんは図書室にあったマンガを読んでいて

倉敷さんは先生との話し合い

アタシは後ろに岡田くんがいる位置で倉敷さんを見ていた。



「もぅ明日にしょう。お前も受験生だろ……」
「はい。ありがとうございます」
やっと終わったぁ…。

言うなら…今。
先生はお前達も早く帰れよと言い図書室から出ていった。





倉敷さん……アタシ、初めてなんです。
……自分から手伝おうって思ったの……。



頑張れアタシっ!!!

「あのっ…く、倉敷さんっ!!!」
「ん?」
アタシが倉敷さんに話し掛けると岡田くんは机に置いた数冊あったマンガを本棚に戻しに行った。


「あの…ま、毎日印刷とか忙しそうなので……あの、アタシ…手伝いましょうか……?」
そぅ言うと倉敷さんはニッコリ笑って
「じゃー…お言葉に甘えて…」
ニッコリ笑うと雰囲気や髪型に合っていてドキリとした。
「じゃーこれとこのプリントを付箋に書いてる枚数分印刷してくれないかな?俺が原田に言っとくから好きに印刷室使って」
「あっ…はいっ///」

何でだろう…
凄く…嬉しい…よ…。
まだ胸が重い。
ドキドキして息が上手く吸えなくて苦しかった。
アタシこんな事言っても大丈夫なの!?
って言った後から気付いた。



「じゃ失礼します」
「うんお疲れ様」
そぅ言いながら伸びをしていた。
外に出ると真っ暗だった。
「わぁ……;;」
「もしかしてビビってる?」
「してません」
後ろには岡田くんが立っていた。



校門を出て電柱の光の真下……。

「よく頑張ったじゃん」

「ぅえ!?」
空耳!!??
岡田くんがアタシを誉めた!!??
信じられない…///



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