LEVEL



「……」
「あれ?彼女?」
「違う」
「だよねー♪」
…どーゆー……意味…?

「こんばんは咲です」
アタシだけポツリと立っていたアタシににっこり笑った。
「あ、杉浦…笑美…です」

「弟くん?かわいいね」
「亮介だよ。杉浦亮介」
「亮介くんね。わかった」
咲ちゃんは亮介と遊び始めて、岡田くんはアタシに近づいてきた。

「弟の方が自己紹介上手いな(笑)」
「〜///いいもん///」
「つーかさぁ3児の父親みてーな心境(笑)」
3児…?
1:亮介
2:咲…ちゃん…?
3:……………アタシ!?

「〜///」
「…。さて、このガキ共どーしよ;;」
「?」
「家は?」
「あと、ちょっと…」
「じゃー亮介家に送ったら咲案内してよ。俺、ここら辺はあんま詳しくないから」
「あ、うん」
「…」
今日、岡田くんはよく黙り込む。
珍しい…。


「亮介帰ろう」
「うん」
「今日の晩ご飯シチューだって」
「本当!?やったぁー」
ぴょんぴょん飛ぶ亮介がかわいかった。
家に送ってお母さんに事情を言って家を出た。




「ごめんなさい」
「いいよ。ここなんだけど…」
「わかる?」
「うん。ちょっと坂の上あたりだよ」
「そっかよかったー」
「両親には言ったのかよ」
「散歩に行くことは知ってるよ」
「多分お前の両親警察に捜索願い出してるぞ;;7時回ってるし;;」
「嘘!?」
「ホント。ほれ」
携帯の時計を見せたら咲ちゃんは言葉を失った。



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