LEVEL


「だったらそこにいる春野にも言えば?」
「もー修平はいちいちうるさい!!」
「お前が言ったんだろ?ってか杉浦だっけ?こいつどーせ遊びに行くだけだから代わんなくてもいいよ」
「嘘じゃないしー」
「…あ、いいの。アタシ今日…用事ないし……」
「ほらーいいじゃん」
「へーへー」
呆れながら言う岡田くん。





「アンタ何委員?」
「………文化・・です」
「ふーん俺と一緒じゃん」

……………………えっ!!??

「アンタも物好きだなぁ」
「……」
「「え…;;」」

バチンッ

「え?」
「杉浦さん寝てたのー?」
「立って寝れるかよ;;そんなに俺と同じ委員会嫌?」
「あ、いや別に…」
本当は嫌だった。
でも本当の事言えない…。

男子が怖いの…。
昔いじめられたのをまだひくずっているアタシ…。

高い背
低い声
大きな手
広い肩幅……

全部が怖い。



「委員会って明日からだっけ?」
「え、あっはい」
「どうも」
そう言って友達と帰ってしまった。
「新岡さん時間大丈夫?」
「え?時間?あっヤバイ;;ありがとねバイバイ!!」
「ば…バイバイ…///」




それから掃除をして文具店に行ったら欲しいものが売り切れていた。

こんなのが日常。
利用されない日の方が少ないと思う。

アタシは『利用』じゃなくて『頼み事』と考える。
じゃないと…傷つくから。
自分で自分を癒すの。
じゃないと死んでしまいそうだから………。








少しは強く…なりたいよ……


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