LEVEL
幸せと…。
「わぁ…」
目の前には選択美術の絵。
そして描いたのは岡田くん。
上手い。
「あっ何見てんだてめえ///」
「え、岡田くんの絵。上手いね」
「そぅ?」
「うんっ」
山頂みたいな場所で、目の前に笹がいっぱい生えてて、左右に小さな丘があってそこは畑だ。
笹林は一本一本丁寧に描いていて綺麗。
緑一色じゃなく色を重ねたりして丸みも分かる。
凄い上手い。
「んなじろじろ見るな;;」
「上手」
「良いから仕事しろ」
「痛っ」
久々のチョップは痛かった。
「修平〜啓太来たよ〜」
新岡さんが呼んだ。
「おーありがと」
「杉浦も来て」
「えっえぇっ///」
いきなり繋がれた手首からどんどん熱くなって顔まで熱くなった。
緊張して手をぎゅっと強く握り締めた。