溺れる遺伝子
次に目を開けた時は、もう自分のベッドの上だった。
すぐにスズが近くによってきて話しかけてきた。


「ツバサ君のこと、まだ好きなの?」

「……わからない。」

「お姉ちゃん、寝言で『ツバサ、アイシテル』って言ってたからさ…ごめん、あたしてっきり…」


「そ…うなんだ。」


「…それよりなんか食べる?最近お姉ちゃんあんま食べてないでしょ?」

首を垂れるヒナにスズはおにぎりを差し出した。


それは
さんかくでもまる型でもなくいびつだったが
愛情の形をしていた。

< 178 / 250 >

この作品をシェア

pagetop