貢ぎ物の令嬢ですが、敵国陛下に溺愛されてます!~二度目の人生は黒狼王のお妃ルート!?~
代わりにナディアと同じ茶をすすっている。
「人間とはもう少し交流すべきだと、常々思っているのですよね。陛下が人間嫌いなのもあり、うまくはいきませんが」
「ああ……そうね。でも、問答無用で追い出そうとしないだけの分別がある人だと思うわ。本当は事前に通告もなく現れた私を追放したくてたまらないでしょうに」
「ですが、陛下はあなたに思いやりを見せたのでしょう?」
そう言ってエセルが茶器をテーブルに置く。
探るようにナディアを見つめてはいるが、口調はおもしろがっていた。
「あなたには少しばかり期待しているのです。この国と陛下を変えてくださるのではないかと」
「人間とはもう少し交流すべきだと、常々思っているのですよね。陛下が人間嫌いなのもあり、うまくはいきませんが」
「ああ……そうね。でも、問答無用で追い出そうとしないだけの分別がある人だと思うわ。本当は事前に通告もなく現れた私を追放したくてたまらないでしょうに」
「ですが、陛下はあなたに思いやりを見せたのでしょう?」
そう言ってエセルが茶器をテーブルに置く。
探るようにナディアを見つめてはいるが、口調はおもしろがっていた。
「あなたには少しばかり期待しているのです。この国と陛下を変えてくださるのではないかと」