政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
「どうぞ、こちらへ」
早苗さんに案内されたのは、別館内のテナントに入ったプリリュのサロン。
店内はこの別館の雰囲気と同じく、南国リゾート風のインテリアでコーディネートされている。
出向くとエステティシャンらしき女性スタッフが個室に待機していて、早苗さんは「お疲れ様」と彼女に声をかけた。
「じゃあ、身につけているもの、ショーツ以外を取ってもらって、このローブを着てうつ伏せで。支度が終わったくらいにスタッフが入室するので声かけますね」
説明を受け、ドレスを抜いでローブを身につける。
体験とはいえ、結構本格的にやるんだなと思いながら、やっぱり一応拓人さんに知らせておこうかと、スマートフォンを手にしてベッドに上がる。
拓人さんとのトークルームを開いたところで、急に出てきたあくびを噛み殺した。
何だか少し前から急激に眠くなってきて、うつ伏せで横になったらこのまま眠ってしまいそうだ。
今日は一日緊張して気を張ってたから、急激に疲れが出てるのかな……。
そんなことを思いながら、瞼がゆっくりと落ちていくことに気づきもしなかった。