政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
十五時過ぎに帰宅してからは、キッチンに立ち黙々と常備菜の調理に取り掛かっていた。
週に二度ほど、自宅に有機栽培野菜が届くように専門店から注文している。
季節によって旬の野菜が届くから、届いたタイミングでどんどん調理していつでも食べられるようにしておくのが私のルーティーンのひとつだ。
今日は初夏の旬野菜を使って五品を作っている。
ちょうど最後の一品、新生姜のきんぴらを作っていたときだった。
部屋のインターフォンがリビングに鳴り響く。
ここのマンションはセキュリティレベルが非常に高く、訪問者は一階でコンシェルジュが対応をすることになっている。
コンシェルジュからの呼び出しだと思いインターフォンに応答しようとモニター画面に近づくと、それはなぜか家の玄関前からの呼び出し。
そこには、同年代ほどの男女が映っていた。
「はい……?」
『突然すみません。先ほど、となりに引っ越してきた三栗谷と申します』
モニター画面に映る男性が挨拶を口にする。
あ、さっき引っ越ししていたおとなりさん……。