政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
「拓人、茉莉花さんと上手くいってるの?」
唐突にされた質問に、思わず横にかけてきた早苗に目を向ける。
視線が重なると、その顔に意味深な微笑を浮かべた。
「なぜそんなことを?」
君には関係のないことだけど。
そう付け足したかったが、上手くいっていないと思われそうな返しだと言葉を呑み込む。
「なんとなく、かな。女の勘みたいな。この間ふたりの様子見てて、夫婦仲はイマイチなのかなって思ったから」
食事に招待された日のことのようだ。
あのたった数時間の間で何がわかるのだろうと疑問に思う。
「まぁ、許婚だし、決められた相手だもんね……想い合って一緒にいたいと思ったわけじゃないから仕方ないかもしれないけど」
そんなことはない。少なくとも、俺は。