政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
入籍をした日。やっと茉莉花と夫婦という関係を手に入れ、その晩は彼女の記憶に生涯残る夜を送ろうと決めていた。
RENJYO TOKYOの一番のスイートを用意し、茉莉花と初めての夜を迎えた。
婚約してから、焦らず少しずつ距離を縮める努力をしてきた。
まずは手を繋ぎ、初めて唇を奪ったのは婚約後二度目のデートで食事に行った帰りの車中でだった。
手を繋ぐこともキスも、茉莉花の反応を見れば初めてだというのは聞かずともわかることだった。
中学から私立の女子校に進学した茉莉花は、異性との関わりをほとんど持ったことがないと婚約後初めての食事に行った席でどこか恥ずかしそうに話していた。
経験がないことを恥ずべきことのように茉莉花は思っているようだったが、俺にとってはそんなにありがたいことはなかった。
まだ、誰の物にもなっていない。誰にも触れられていない。
茉莉花に初めて触れるのは自分だと思うと、それだけで高揚感が尋常ではなかった。
その分、絶対に怖がらせてはいけないと思った。
どれだけ欲情しても暴走しない。茉莉花が嫌だと言えば無理強いはしない。
ベッドに腰かける彼女のワンピースを脱がせながら、心の中で呪文のように唱えていた。