政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜


「すみません、部屋の中まで運んでいただいて。ありがとうございました」


 キッチンの入り口に荷物を置いてくれた隆史さんの背中に声をかける。


「いや、気にしないで。お隣でもともとの知り合いだったから世話焼いただけだから。連城さんは今日は遅いの?」

「はい。拓人さんは今出張で沖縄のほうに」

「沖縄?」

「はい。名護にあるRENJYOのホテルに。明日、帰ってくる予定で」


 それを聞いた隆史さんは、「そうか……」と何か考えるように呟く。

 不思議に思ってつい小首を傾げると、隆史さんはどこか気まずそうに微笑を浮かべた。


「いや、早苗も今、沖縄に仕事で出かけているんだ。RENJYOに泊まろうかなと言っていたから」


えっ……。

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