政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜


「こんな風に気にかけさせる態度を、俺が取ってしまっていたということだな」

「ち、違います」

「違わない」


 否定の言葉と同時に取られていた手を引かれ、腕の中に閉じ込められる。急なことに体が緊張で固まった。


「俺も、今そのことを話そうと思ってた。本当は、ちゃんと話したかったって。だけど、かっこつけて話を流したんだ。そのくせ、ずっと悶々としていた」

 拓人さんはそう言い、私の背中を優しく撫でる。


「それが顔や態度に出て、茉莉花を不安にさせていた。謝るのは俺のほうだ」

「拓人さん……」

「あのとき、なりふり構わず思ったことを口にしていれば……」


 拓人さんの唇が耳元に近づき、そこに全神経が集中する。


「俺の不在に男を入れるなんてだめだろうって叱って、隠さず独占欲をむき出しにして……」


 拓人さんが囁く言葉が信じられず、その声にただじっと聞き入る。

 私が感じていたような口には出しづらい気持ちを、拓人さんも同じように抱いていたの……?

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