政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜
「茉莉花は俺のものだって言えたらって、何度も考えた」
「それなら、私も同じです」
拓人さんの想いを知り、気持ちが昂ったまま口を開く。
「この間、三栗谷さんのお宅にお邪魔したとき、拓人さんと早苗さんが話している姿を見て、内心すごく嫉妬しました。友人だってわかっていても、ふたりの姿を見て胸が苦しくなって……。私が拓斗さんの奥さんなのに、どっちが奥さんなのかわからないって思ったり、黒い感情でいっぱいになって」
拓人さんが腕を解き、ふたりの視線が重なり合う。
こんな風にじっと見つめ合うのは初めてではないかと思うほど、彼の目の奥に吸い込まれていくような感覚に陥った。
「嬉しいよ。茉莉花がそんな風に思ってくれてたことが知れて」
真っ直ぐ逸らされない切れ長の目に、体が熱くなっていくのを感じる。
「な、何言ってるんですかね、私」
嫉妬に狂っていた自分を曝け出し、気持ちを口にできたことにスッキリしたのと同時、猛烈に恥ずかしさに襲われた。
嬉しいと言ってくれた拓人さんも、こんな独占欲を露わにされたら内心困っているに違いない。