政略夫婦は念願の初夜に愛を確かめる〜極上御曹司の秘めた独占欲〜


「っ、ん──」


 体がビクンと震え、拓人さんの肩に置いた指先に思わず力が入る。

 拓人さんは私を両手で抱き、広いプールをゆっくりと歩いていく。

 プールに落ちたせいで濡れてしまった拓人さんを、キスでふわふわとしてしまった意識の中じっと見つめる。

 濡れてかき上げた乱れた髪がやけに艶っぽく、高鳴る鼓動はますます音を激しくする。

 着衣で入水し重くなっているはずなのに、拓人さんは軽々と私を横抱きでプールを上がっていく。

 そのままタオルが敷かれてあるラタン調のサマーベッドに私を横たわらせた。

 覆い被さるようにして迫った拓人さんが、再び唇を塞いでくる。

 舌を搦める水っぽい音が鼓膜を支配して、体が勝手にびくびくと震えた。


「濡れた服をいつまでも着ているわけにいかないから、体を温めよう」


 私をタオルで包み、自分も水が滴らない程度にタオルで拭いた拓人さんは、私を抱き上げ足早にプールを後にする。

 慣れた足取りで向かった先は以前宿泊したあのスイートルームで、落ち着かない鼓動は更にうるさく音を立て始める。

 拓人さんは部屋に入ったその足でバスルームへと直行した。

 私を降ろし、拓人さんはシャワーの栓を捻る。すぐにバスルームは湯気が立ち込めていく。

 どうするのだろうと思っているうち、拓人さんの手が濡れた私のワンピースに触れる。腕の横のファスナーを降ろし、肩からワンピースを落とした。

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