インビジブル・ブルー
僕はスカートから伸びた少女の足を舐め回すように見つめた。

細く、それでいて肉感のある両方の太股と足首に、縄で縛られた痕がくっきりと浮かんでいた。

足だけではない。二の腕や手首にも、同じような痣が刻まれている。

そしておそらく、今はシャツで隠されている乳房の上下にも……

僕はゴクリと喉を鳴らした。と同時に、この女はお前の娘だと、もう一人の僕が警告してもいた。

「昨日は何をされたんだ」

残忍な僕がほくそ笑んだ。

「ガクに縛られたまま朝まで嬲られて、体中弄ばれたのか?」

少女は答えなかった。

床に撒き散らかしたカンバスを見つめ、黙々と筆を走らせていた。

「ケツに突っ込まれたんだろ?あいつのデカマラをぶち込まれて、気が狂うほどイカされたんだろ?!」

無言。

僕は奥歯を噛みしめ、レイが使っていたパレットを思い切り蹴り飛ばした。

「何とか言ったら……」

「そうよ」

僕の怒気を遮り、背筋が凍るような冷たい声で少女は言った。

「あたしはもう、彼のものよ」

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