国際弁護士はママとベビーに最愛を誓う~婚姻解消するはずが、旦那様の独占欲で囲われました~
見つけ出せないままさらに半年、出会いから丸一年が経ったある日。そのときは突然訪れた。
出張から帰りマイジェンR&Dの事務所へ戻ったとき、エレベーターで彼女と再会したのである。
「……どちら様でしたっけ?」
玲菜にそう言われたときの俺のショックは計り知れないものだった。だがあきらめるものか。綺麗さっぱり忘れ去っていた彼女とは違い、俺は一年間ずっと彼女を探していたのだからここで逃がす気はない。
だが、この日取り付けたディナーでさらなるショックな事実が判明した。
彼女はこの日は自分の名前を玉森玲菜と名乗り、交換した連絡先も以前のメモとまったく違う番号だった。つまりはニューヨークで俺に教えた名前や番号は偽のものだったのだ。
彼女は偽名や嘘の番号を使ったことは忘れ
ているのかまったく悪びれる様子はない。
今夜のディナーも誘いを受け入れて来てくれたはずが、どこかずっと不機嫌に見えた。