春色の恋−カナコ−[完]
結局、結婚式の二次会へは出席せずに、河合さんの部屋でゆっくり過ごすことにした。

なれない着物と、泣いたことで疲れてしまった私は、部屋に着くなりにソファで寝てしまったようで。

夜遅くに河合さんに起こされるまで爆睡してしまった。

「よほど疲れていたんだねぇ」

「ご、ごめんなさい」

河合さんが用意してくれたごはんを食べながら、寝てしまった自分が情けなくて。

昼間レストランであまり食べられなかったこともあり、すごい勢いで食べてしまった。

「まあ、それだけ食欲があれば大丈夫だな」

くすくす笑う河合さんに、お茶を飲みながらも少しだけ恥ずかしい。

結婚式の感想などを話しているうちに、あっという間に時間は過ぎて。

といっても、私が寝てしまったから仕方ないんだけど…。

河合さんに送ってもらい、帰宅した。

「お茶でもどうぞ」

挨拶だけして帰るという河合さんを、お母さんが誘ったけど。

「もう遅いですから」

ありがとうございます、とお礼を言うと、河合さんは帰ってしまった。
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