春色の恋−カナコ−[完]
「とりあえず、終わったねぇ」

私の手を握ったまま、空を見上げる河合さん。

「次は俺たちだな」

目線を空から私に移した河合さんは、にっこり笑っていて。

まぶしいその笑顔に、私も自然と笑顔になれる。

「よろしくお願いします」

小さく頭を下げると、ぽんっと大きな手が乗ってきて。

「一緒に幸せになろうな」

「はい」

見上げると、ちゅっとやさしいキスが降りて来た。


おにいちゃん、結婚おめでとう。

私はいつまでもおにいちゃんの妹だけど。

でも、もうすぐ私も結婚するよ。

世界で一番大切な人と。
< 214 / 241 >

この作品をシェア

pagetop