春色の恋−カナコ−[完]
途中で飲むペットボトルを持って家を出る。

昨日に続いて今日もいい天気で気持ちがいい。

こうして一人で走ることは時々あったけど、これからは毎日一人で走るのかな?

でも、同じ家に居るんだし、おにいちゃんと一緒に走れるのかなぁ。

そんな事を考えながらぼーっと走っていると、いつも休憩するポイントをいつの間にか過ぎてしまったようで。

仕方がないのでそのまま一気に走り、帰宅した。

「お帰り!早くシャワーしちゃいなさい!」

「はーい」

着替えを持ってシャワーを浴びると、お父さんも起きていて。

3人で朝食なんて、何年ぶり?

数えるほどしかなかったんじゃないだろうか。

そんな珍しい朝食も終わり、お父さんと一緒に家を出た。

「なんだか、おにいちゃんが居ないのって不思議」

私のつぶやきにくすくす笑うお父さん。

だって、本当になんだか不思議。

たった1週間もしたら帰ってくるというのに。

「コウヘイはいつもカナコと一緒だったからなぁ」
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