朝、目が覚めたら意地悪なアイツと一緒のベッドで寝ていた件について



山田君のお家に到着。
1階がケーキ屋さんで2階と3階が山田君のお家で、ケーキ屋さんを含めて家の作りがすごくお洒落だ。




住宅街にこんな素敵なケーキ屋さんあったなんて知らなかった。
しかも山田君の家だし!




今度絶対に買いに来よう!




「琴音、今はケーキの方行くなよ?こっちだ」

「そ、そんなに食い意地張ってないもん!」



春野は私の手を引いて玄関に向かった。

手を引いてって…思い切り手繋いでるんだけど!?



「春野…あの、手……」

「別にいいだろ?付き合ってるんだし普通じゃん」



やっぱり付き合ってる事になってるの!?
私何も返事してないのに!?



「その事なんだけど…」



ガチャッ



インターホンを鳴らす前に玄関の扉が開いた。


すると、すっっっごく可愛い(多分)マルチーズを抱えた山田君が出てきた。



「あぁ、嵐と三神さん。今、天気良いからももこと外で待ってようと思ってた所なんだ。ちょうどよかった」

「ももこっ!!ごめんなぁ!寂しくなかったか?」

「…クーン」



春野は私の手を離して山田君が抱えていたマルチーズを大事そうに受け取って抱き締めた。



あ……



春野に手を離されるとまた寂しい気持ちになってる。



もう!この気持ち何なの!?
っていうか、それより手繋いでた事山田君に見られてたかもしれない…



「アレ?ももこちゃんってこの子の事?」

「あぁ!うちの家族のももこ!ももこーよかった」



春野が溺愛するのわかる…すごく可愛いもん!


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