兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
「優莉たちは付き合ってるのか?」
なのに、今は蓮人は私の部屋の扉を開けただけで、一歩中に入りそれ以上は距離をつめてこない。

「・・・んー・・・どうだろ。」
なぜかはっきりと付き合っていると言えない私。
修平に申し訳なくなって、修平の顔が浮かぶ。
「手、繋いで、楽しそうだったじゃん。」
「・・・うん。」
「大切にしてもらってんだな。」
「うん」
それは間違いない。

修平は誰よりも何よりも私をたいせつにしてくれている。

「蓮人も、付き合ってるの?」
「あー・・・どうかな。」
蓮人もごまかす。
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