兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
看護師に確認されながら私は朝の分の大量の薬を飲む。

のみ終えると看護師は病室を去った。

「横になるか。」
薬を飲むために体を起こしていた私の背中を支えながら、蓮人がゆっくりと体を横にしてくれる。
「体、あついな。」
新しい薬に体がなじむまでなのか、効き目がないのか、私は高熱が下がらない状態が続いている。
食事もほとんど食べられず、入院してから明らかに体のあちらこちらの骨が出てきている。

「シャワー浴びたい・・・。」
「無理だろ?ひっくりかえる。」
夕べも高熱すぎてシャワーの許可が下りなかった私。
さすがに髪を洗いたい。
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