兄妹 ~禁断の恋が動き出す運命の一夜~
結局私はろくに食事がのどを通らなくて、蓮人が頼んでくれた抹茶のアイスだけ完食した。

まだまだ決めないとならないことが多い私たち。

「実家のことも決めないとね。」
私の状態にあれこれ話したかったことを言わないでいる蓮人。
私から話を切り出した。
「あぁ。」
実家の片付けや、今後の管理をどうするかを話さないとならない。

「遺産に関しては」
「蓮人」
「ん?」
「私はもらえない。」
私の言葉に蓮人が言葉に詰まる。
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