秘夜に愛を刻んだエリート御曹司はママとベビーを手放さない
信号が青に変わると、彼は重ねていた手をもう一度ハンドルに戻した。ぬくもりが離れてしまうのを名残惜しく思っている自分に気がついて、はっとする。両手で頬を包んでみれば、ものすごく熱くなっていた。
(本気になっちゃダメよ。このデートはあくまでも一度だけなんだから)
東京から碧美島までの直行便はさすがにない。飛行機の乗り換えが必要になるので、到着は早くても夕方くらいだろうか。
(そもそも、こんなに急で飛行機の席は空いてるのかな)
生真面目な清香は飛行機での旅なら、ひと月は前に予約を済ませてしまうタイプだ。心配になって彼に尋ねると、返ってきた答えはなんだかよくわからないものだった。
「席の心配はいらないよ。それに、昼過ぎには向こうに到着できるはず」
その理由は空港に着いて、すぐにわかった。
気流にのって上昇していく機体のなかで、清香は落ち着きなく視線をさまよわせた。
ベッドにできそうなほどゆったりとした座席がいくつかと、大きなソファ。ハリウッド映画のなかでした見たことのないラグジュアリーな空間が広がっている。
「プ、プライベートジェットなんて初めて乗りました」
驚きすぎて声が上擦ってしまう。
「あぁ。空港での待ち時間が格段に短縮できて便利だから」
プレイベートジェットを使用することを特別とは思っていないような口調で、彼はさらりと流す。
(本気になっちゃダメよ。このデートはあくまでも一度だけなんだから)
東京から碧美島までの直行便はさすがにない。飛行機の乗り換えが必要になるので、到着は早くても夕方くらいだろうか。
(そもそも、こんなに急で飛行機の席は空いてるのかな)
生真面目な清香は飛行機での旅なら、ひと月は前に予約を済ませてしまうタイプだ。心配になって彼に尋ねると、返ってきた答えはなんだかよくわからないものだった。
「席の心配はいらないよ。それに、昼過ぎには向こうに到着できるはず」
その理由は空港に着いて、すぐにわかった。
気流にのって上昇していく機体のなかで、清香は落ち着きなく視線をさまよわせた。
ベッドにできそうなほどゆったりとした座席がいくつかと、大きなソファ。ハリウッド映画のなかでした見たことのないラグジュアリーな空間が広がっている。
「プ、プライベートジェットなんて初めて乗りました」
驚きすぎて声が上擦ってしまう。
「あぁ。空港での待ち時間が格段に短縮できて便利だから」
プレイベートジェットを使用することを特別とは思っていないような口調で、彼はさらりと流す。