極彩色の絵画みたいな(詩集)

九月

「九月」



九月になると毎年
九月が誕生日のあなたのことを
思い出すの
結局わたしはあなたの誕生日を
一度も祝うことができなかったし
特別なことなんて起きなかった
ただなんかいいなって空気が
そこに在っただけ
それだけ
でもあれから何年経っても
わたしは九月に
あなたのことを思い出すのよ






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