極彩色の絵画みたいな(詩集)

黒点

「黒点」



わたしの心が太陽だとすれば
鮮やかな赤なのはあなたが好きだから
燃えるような激しい感情は
たまに炎のように立ち昇り
風が吹き、爆発するの

深い闇のような黒い点は
あなたを嫌う気持ちよ
誰にでも優しくて思わせぶりなあなたが
わたしは嫌で嫌で仕方ないの
嫌で嫌で、堪らないの
黒点は移動したり形が変わったり
消えたりもする、けど
そのうちまた現れるのよ
このどす黒い感情も、また現れるのよ






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