恋なんて、正気の沙汰じゃない!
………
……………
夢を見ていた。
昔の……
誰かと一緒にいるんだけど、誰と一緒にいるのか分からない。
………ちゃん……っ……
…………!!
ゆっくりと視界が広がる。
曇っていた視界が、次第にハッキリとしていく。
白くて高い天井
ファンがくるくると回ってて……
……うちのアパートにこんなのあったっけ?
こんなに天井高い……わけない。
そこで、上半身を一気に起こすと、頭が痛くなって、思わず頭を押さえる。
痛っ……
ジャラッ…
……え?
そこで、身体の異変に気付いた。
な、何……これ…?
私の右足首に嵌められた足枷。
その先に、ベッドの柱に鎖で繋がれてて……
「あ、気付いた?」
不意に声が聞こえた。
おはよう。と、優しい声音で。
知ってる声なのに、心が否定する。
違う……
そう思いたいのに、
ギシッと音を立ててベッドに腰掛けたのは、毎日見ていた先生だった。