恋なんて、正気の沙汰じゃない!


先生を警戒して、寝なかった。


当の本人は、仕事をしてるのか、少し離れたソファーのところでパソコンに向かっていた。


カタカタとキーボードを打つ音が聞こえる。


教室で見ていた先生は、いつも気怠気で、真面目に仕事なんてしてなさそうにしてたのに


なんだか、不思議な光景…


先生に気付かれないように、周りに何かないか見渡すけど、これといって何もない。


広い部屋なのに、必要最低限の物しかない。


殺風景な…


どこか 淋しい部屋…


どれだけ時間が経ったのか、カーテンの隙間から光が差し込んできた。


……朝?


「寝なかったんだ。」


いつの間にか先生がこちらを見ていた。


フイッと顔を背ける。


答えてやるもんか。


一言も口なんかきかない。



「シャワー浴びるけど、雛も入る?」

「ッ…は、入らない。」


予想外の問い掛けに、咄嗟に反応してしまった。


先生は、手の甲で口元を当てて笑いを堪えているように見えた。


ムカつく……


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