ごくごく普通なわたしと美川くんの平凡な日常
学校が終わり冷ちゃんともまた明日と手を振って別れる。まぁ手を振りかえしてもらったことはないんだけどね、冷ちゃんはそれがデフォルトなので別段気にしない。
特にこれといってしたいこともないし家に帰ろうかな…あ、そういえば読みたいと思ってた書籍の発売日過ぎてたような気がする。本屋さんに寄ってちょっと見てこよう。
ぼんやりそんなことを考えながら歩いているとふと、隣に何かを感じて視線を横に向ける。
「こんにちは、希代さん」
「こんにちは、美川くん」
相変わらず違和感もなく隣にいるなぁ、と思いながら挨拶を返すとニッコリと笑顔を返してくれた。うん、目の保養。
「今日はどうでしたか?」
「どうって言われても、特に変わりない1日だったよ?あ、お弁当おいしかった」
「それはよかったです」