経理部の女王様が落ちた先には
9
翌日 会社の忘年会



毎年、大きな施設を貸し切り開かれる会社の忘年会。
あまりに多い社員の数だけど、その中でも直人さん・・・結城部長と目が合うと、毎回微笑んでくれた。
あの、虫1匹も殺せないような顔で。



それに私が微笑んでいると・・・



「麻美さん、昨日は・・・おめでとう。」



岸部長がわたしに寄ってきてくれて、優しくそう言ってくれた。



「岸部長、本当に、ありがとうございました。」



私は深く、お辞儀をする。



「麻美さん、よかったね?」



と、宮本副部長・・・そしてパートの女性3人も笑顔で来てくれて・・・



「あの・・・みなさんは・・・」



「昨日岸部長から聞いて少し驚いたけど、なんとなくは分かっていたわ?」



「私もです!!だって、たまに明らかに“女王様”じゃない瞬間とかありましたし!」



「でも、“女王様”の姿も大好きですよ!?」



と、宮本副部長やパートの女性3人が盛り上がる。
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