経理部の女王様が落ちた先には
その後は、多くの社員から質問責め。
私と雑談出来る社員も増えていたので、私にも結構グイグイと質問してきた。



“菩薩様”にも勿論沢山の社員が詰め寄り、どうやって私を落としたのか聞かれ・・・



「まあ、僕はこういうタイプですので、ねぇ・・・」



と、本当のことを、でも詳しくは言わない説明でのらりくらり。




多くの人だかりの中、見覚えのある女の子が・・・




「あ、あの・・・」




と、必死に私の方にやってきた。
よく見ると、昨日私にうどんの汁を掛けてしまった女の子。
両手に抱えていた物を、恐る恐る私に渡してきた。




「昨日は、申し訳ありませんでした。」



「いいのよ、気にしないでって言ったでしょ?」



そう言って笑いながら、クリーニングで綺麗になった高級なスーツを受け取る。



「いくらだった?私が出すから大丈夫よ。」



「あの・・・それなんですが、エレベーターの中で藤岡副社長にたまたまお会いして・・・。
藤岡副社長が聞いてくださって、お話したら副社長が・・・。」



「そうなの・・・。」



あの人は、本当に魔法使いなのかもしれない。
そんな考えにクスッと笑ってしまった。




「・・・花崎さん!これを!!」



と、人だかりを大きな花束が割ってきた・・・。
< 197 / 213 >

この作品をシェア

pagetop